(最終更新日:2025年10月7日)
こんにちは!
K-Planの小関です。
現在K-Planでは2現場同時進行中です。
上演終了後に皆様にご紹介できればと思います。
※こちらになります
さて、その片方の現場に関わって感じたことを小関の視点を通してお伝えしてみようと思います。
今回はオペラ2作品です。
『カヴァレリア・ルスティカーナ』
『道化師』
それぞれの作品に2本のピンスポットで対応します。
▲ピンスポット位置から見た舞台風景
ピンスポットを担当するのは今回で2回目です。
初回は10ヶ月ほど前、ダンス公演でした。
当時はK-Planに入って2ヶ月程度で、舞台全般に慣れていない時期でもあったため苦労しながら参加した記憶があります。
そして今回はオペラのピンということでまた未知の経験でした。
私自身は学生時代にオーケストラに参加していた経験があり、クラシック系の公演やスコアを読むことには馴染みがありました。
しかし、オペラの経験はありませんでした。生の舞台と演奏が組み合わさった時にどうなるのか。そしてオペラは全幕イタリア語ですから、その点も未知数でした。
今回の現場は仕込・場当たり・ゲネプロで3日間。本番2日間の計5日間です。
私の役割は本番までの3日間仕込人員とピンスポット担当として参加し、演出さんのオーダーに応えながらピンを出すタイミングを決める補助をすること。それらを本番担当の後任者に引き継ぐことでした。
☆「もっとできることがあった…」が率直な感想
上記の私に与えられた役目も、全て終えた後に振り返って理解したことでした。
字幕担当者や演出さんがスコアを見ながら話していることに気づいて
「自分も読めるのならば、スコアを用意すればよかったかもしれない。その方が全体を見やすいし同じものを見ながら流れを追えた。ピンを出すべき場面も予測しやすかった。」
と思い、一度目の場当たりを終えた時には
「オペレーター(今回は代表の郡。以下郡さんと記載)と演出さんが一番集中して見ているのはメインの明かりであってピンではない。2人にはまずメインの明かりの決定に集中してもらい、こちらで積極的に必要と感じる場面でピンを出し、決定してもらう方が相手の負荷が少なかったかもしれない」
と感じました。
私が個人的に今、感じている課題として準備不足があります。
なぜ準備不足となってしまうのか?
それは、全体像を掴んでいないことと、それ故に次の一手が予測できず、先手先手で進めることができないからだと考えています。
☆とはいえ、できることは増えていた
反省点を踏まえつつ、場当たり・ゲネプロと段階的にリカバリーできることが増えました。
例えば、ストーリーから人物のピックアップのタイミングを考えました。
2作品はどちらも男女のもつれを描いた三角関係の物語です。
そのため、主要人物3名(『道化師』では4名)が同時に舞台に登場し対峙するシーンがあります。
しかし今回、ピンは2本しかなく同時に3人に当てることができません。
場面を破綻させないよう、ピンを当てる優先順位をつける必要がありました。
そのために、
①各場面の主軸となる人物に最も強いピン
②その相手役にやや弱目のピン
③セリフ(歌)のない人物にはピンなし
というような基準を、何となく作りました。
あとは演出さんのオーダーや、郡さんの指示に合わせて明かりの強さや大きさを調整します。
「ここは彼女の存在に特別感を出したいからゲージ(明るさ)高めに」
「感情的にクライマックスに達するシーンだからもっと明るく、大きくとって」
「愛の告白をされて戸惑ってるシーンだからゲージ控えめで」
など、インカム越しに飛んでくる郡さんからの指示を聞き続ける中で、全く手探りだった流れが頭の中で繋がってくることを感じました。
☆テクニカル方面の話
機材の扱いには経験と慣れが必要です。
それはピンスポットも同じで、個々人の体格によって振りやすい体制も違い、力の掛け方も違います。
力の掛け方によってブレを少なくできたり、長時間のピン照射にも耐えやすくなります。
ここのところ、私はまだ厳しかったです。
『道化師』の終盤ではピンスポットが活躍します。
登場人物たちが互いに詰め寄り、口論を交わしながら駆け引きを繰り広げます。
そして悲劇のクライマックスを迎え幕が降りる。
この間数十分、休みなくピンを当て続ける必要がありました。
私はネッダという女性役を取っていたのですが、彼女が生き絶えるシーンまで体感20分以上はピンを当て続けていたような気がします。
すっかり腕が疲労し、集中力が切れかけましたが耐えました。
この点、機材の扱いにも慣れるように鍛えていかなければいけないし、プロの方たちの技術から学びたいと感じています。
▲プロによるピンスポット指導風景
☆オペラの楽しさと奥深さに気づいた
私の中で「オペラは高尚なもの」というイメージがつきものでした。
しかし、ピンを振ることに集中しながらも作品を楽しんでいる自分にも気づき、改めて様々な舞台を見て引き出しを増やしていきたいと感じました。
大変長くなってしまいました。
ここまで読んでいただき誠にありがとうございます。
現場風景等、改めてご紹介させていただきます。
今後とも、何卒よろしくお願いいたします。
※K-Planでは小劇場での演劇照明を中心に、ホール、野外イベントまで幅広く舞台照明を手掛けております。
お仕事のご依頼・ご不明等お気軽にお問い合わせください。
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